(タイトルは特に決めていない)

京央惨事(ケイオウサンジ)コラム過去ログ書庫。

【コラム移転のお知らせ】

こんにちは京央惨事です。

日頃、当コラムをご愛読いただきありがとうございます。

この度コラムの掲載媒体を移転させていただきましたのでお知らせ致します。

 

移転先

note.com

 

今後とも鈴木、花岡共々、ゆるゆるだらだらと会話を続けてゆきますので、

変わらぬご愛顧のほど何卒よろしくお願い致します。

 

京央惨事

京央惨事「きみがわるい」延期につきまして【鐸木のすり】

 

HPやツイッター上でご報告させていただきましたが、改めまして、

このたび新型コロナウイルス感染拡大に伴い、京央惨事「きみがわるい」を延期させていただく運びとなりました。

少しでもこの公演に興味を持っていただいていた方々、このために時間をさいてくださっていた関係者の皆さまには心から敬意とお詫びをお伝えしたいと思います。ありがとうございました。申し訳ありません。

しかしながら我らが京央惨事は超小規模団体でしたので、周りへの影響や損失がさほど大きくならず済んだのが不幸中の幸いです。

花岡と丸元の二人芝居というのは、京央惨事が始動して最初にやった演目「隣人の収穫」以来の企画でした。「隣人の収穫」は個人的にとても大好きな作品で、空気感や人間の居方や言葉において京央らしい芝居が作れたぞ!と思った第一発目でした。それから二年ほど時が経ってしまい、ようやっと丸元さんとの共演にこぎつけられたそんな矢先のこの騒動。

タイミングが悪かったとしか言いようがありません。

けれど、我らはそんなに悲観的になっているわけでもなく……というのが稽古が始まる前の段階で決めることができたからというのも大きかったと思いますが……また、体制を立て直してリスタートするまでだと思っています。

そのときまで、しばらくお待ちいただけましたら幸いです。

 

しかしその一方でお世話になってきた団体が今回のことでとてつもない損害をこうむって泣き寝入りするしかない状態が続いていることは、本当に胸が痛みます。

彼らが文字通り「命をかけて」芝居を作っていることを私はかつて目の当たりにしてきたからです。

お金の問題はもちろんですが、”芝居の熱量”というのはその一瞬一瞬にしかないもので、一度ぷっつり切れてしまったら同じものが作り出せるのか、同じライブができるのか、本当に厳しく難しいものだと思います。そのライブ感を大事にしているのならなお。

でももはやこの最悪のタイミングもかえって作品の運命で、もしかしたらとてつもないパワーを伴って伝説みたいな作品になって戻ってくるんじゃないかなんてことも考えます。

そんな芝居、私はめちゃくちゃ観たいです。

 

演劇って”瞬間の芸術”だと思うのです。

この瞬間を観るために私はこの劇場に足を運んだんだ、ということが何度もありました。

今回のこともその瞬間の一部となれと思います。

作品が(作り手もお客さんも皆同じく)昇華される日が来ることを願っています。

 

とりあえずみんな死なないように生きてくれ。

死なない選択肢を選んでくれ。

そしたらまた作れるし、観にいけるから。

 

弱小団体の者が偉そうなことをいってすみません。以上です。

いち早くこの事態が終息することを祈っています。

 

京央惨事 鐸木のすり

 

 

* * * *

 

 

YOUTUBEにて京央惨事の作品を公開しています。
もしお時間あれば、観てもらえたら嬉しいです。

 

■隣人の収穫

(20分くらい。さくっと観れる。女が隣部屋に住んでる好きな男を引き止めてゴミ捨て場で茶をすする話)

www.youtube.com

 

 

■テースターズ

(1時間くらい。とあるマンションの住人たちの会話劇。捨てたいものと捨てたくてもられないものの話)


テースターズ ・前編【京央惨事】


テースターズ ・後編【京央惨事】

 

観劇三昧でも配信中。

こちらは有料になりますが、もしご支援いただけましたら幸いです。

v2.kan-geki.com

話題:2019年も終わります。

 

お久しぶりです。京央惨事です。

二人で話すトークコラムはなんと2018年8月の更新分以来、実に一年と四か月ぶりの更新でございます。矢のように時が過ぎて行った……。

そんな2019年をだらだらと振り返ってみました。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

のすり:お久しぶりです。

南帆子:お久しぶりです。

のすり:というわけで。京央惨事の対談コラムが帰って参りました。

二 人:(笑)

南帆子:ほんとにね、何か月ぶり……(チョコを見付け)これ開けていい?

のすり:いいよ。チョコ食べな。

南帆子:わーい。

(いそいそとチョコの箱を剥く花岡)

のすり:花岡さんが最近、好きなチョコレートを買えないと言うので。

南帆子:そんなことはないよ(笑)

のすり:私が買いました。

南帆子:あざっす!

のすり:食べるがよい。

南帆子:いや、チョコ買うよ? 買うけど……安いから板チョコばっか買っちゃうよね。こんな……明治のマカダミアなんて買わないです……ちょっとお高めじゃないですか。

のすり:どうぞ。お好きなだけ食べて下さい。

南帆子:いただきまーすっ!

(もぐもぐ……)


――――――――――


南帆子:いやー。2019年ももう、終わっちゃいますね。

のすり:(今年終わるの)早かったなぁ……。

南帆子:ね。

のすり:三月に『テースターズ』*1ですよ。そこから気付いたら12月って感じだもん。

南帆子:早かった。(今年は)どうでした?

のすり:今年は……脚本や演出の仕事をさせて頂いたりとかして。下半期はそれで結構バタバタしてて、あっという間でしたね。いい経験でした。

南帆子:忙しそうだったね。

のすり:花岡さんもね、色々ありましたね、今年は。

南帆子:役者としては特に何もなかったけど。

二 人:おい(笑)

のすり:というわけで……婚約おめでとうございます。

南帆子:ありがとうございます。

のすり:まさか花岡さんが婚約するとは思っておりませんでした。

南帆子:ね。まさかあなた方より早いとは。

のすり:本当だよね。

南帆子:うん。

のすり:どうですか? 今の心境としては。幸せですか?

南帆子:ん? うん。

のすり:ん?

南帆子:幸せじゃなくないよ。

のすり:幸せじゃないの!?*2

南帆子:違う違う。幸せじゃ、なく、ない。いやなんか、婚約する前からずっと、幸せだったんで。

のすり:あ、なるほどね。

南帆子:うん。別に、『婚約した“から”』幸せってわけではない。

のすり:そうか……そんなに(婚約したからと言って)変わりはないのか。結構住んでるもんね一緒に。

南帆子:一年くらい……あ、でもね、同棲し始めたのは2019年の一月からなんですよ。付き合ったのはその前の11月からで。だから、付き合って一年経ったけど、同棲始めてからは一年経ってないっていう。

のすり:それって、世間的にはスピード婚て言うんじゃない?

南帆子:だろうね。

二 人:(笑)

のすり:早かったね。決まるまで早かった。

南帆子:早かった……。

のすり:すげーな。めでてぇな。

南帆子:鐸木さんは(結婚とか)ないんですか?

のすり:鐸木さんは、ここでないと言ってしまったら色々問題が……。

二 人:(爆)

のすり:まあそうですね……今のところ、もう少し先かなって感じで。

南帆子:そうなの?

のすり:うーんまあ......これ(自分の結婚)特に言及することがねぇな。

南帆子:なんだよ(笑)

のすり:まあ、そのうち……その、その時が来たら、結婚しますよ。

南帆子:その時は、今ではないと。

のすり:今じゃない、のかなって感じ。……とか言ってね、急に「結婚します!」って言うかも知れないし(笑)

南帆子:ね(笑) ありえますよ。

のすり:で、今は幸せなんですか?

南帆子:幸せですよ。

のすり:よかったねぇ。

南帆子:何やかんや言って、キューピッドはあなた方お二人なところはありますからねぇ。

のすり:そうね……何だかんだ、出会いはこの家ですもんね。

南帆子:まぁね(笑) ※録音場所は鐸木&沖田宅です。

のすり:でも前々から会ってるっちゃ会ってたよね?

南帆子:会ってるっちゃ会ってるけど。劇場の前で挨拶したりとか、私はちゃんと記憶があるんだけど。向こうに一切記憶ないらしいよ(笑)

のすり:(笑)

南帆子:あの時が、未だに初めましてだったという感覚らしい。未だに。

のすり:その時に初めて認知されたんだ。

南帆子:そうそう。そっから二週間後には付き合ってた。

のすり:早かったもんなー(笑)!

南帆子:早かったよね(笑)

のすり:私「早っ!!」って言ったもんな。

南帆子:「ゆうくん*3と付き合うことになりました」って報告した瞬間に、のすりさんの第一声「マジで!? 早っ!!」だった(笑)

のすり:早かったもんだって(笑)

南帆子:しかもさ、おっきーがなんか……「あの二人付き合うかもね」ってノリで言ったらさ、のすりさんそれ否定したんでしょ?

のすり:……いやー……どうだったかな。

南帆子:って聞いたよ?

のすり:いやいや……。

南帆子:おっきーが、「あの二人付き合いそうじゃない?」ってのすりさんに言ったら、「いやいやいやないよないよ!」って笑い飛ばしたって聞いた。

のすり:「さすがにないよー(笑)」って。

二 人:(爆)

のすり:言ってたんだけど、(本当に付き合ったから)「マジかー……マジだったー……」と思って。

南帆子:(笑)

のすり:でもなんか、雰囲気は合ったんじゃない? 波長が合う雰囲気はやっぱり。

南帆子:なんかね、とにかく一緒にいて楽しですよ。

のすり:良い事だと思いますよ。なんか、よく言うよね、スピード婚する人たちってなんか、時間じゃないっていうかさ。出会って、こう、バチーンって……バチーンって合うってなんか……バ……ダメだこれ取りとめねぇ。

南帆子:何というかこれ、言っていいのかよく分からないけど……以前ね、4年くらい付き合ってた人いたじゃないですか、私。

のすり:うん。いましたね。

南帆子:でも4年付き合っても、「結婚したい」って思わなかったんだよね。この人と、今後一生……一応、結婚は人生に一度の心積もりじゃないですか。

のすり:そうだね、本来ならば。

南帆子:でも、「この人とこのまま、一生一緒にいるのか……」ってことに……全然想像もできなかったし、それに……こう、しっくり来なかったんですよね。だからそういう(結婚の)話になった時に、私からお断りして別れたんですけど。

のすり:うんうん。

南帆子:全然今の相手はね、もう、なんかほんとに……何の根拠もなく、「この人と一生一緒にいるんだろうな」て確信がありますね……。

のすり:なるほどね……運命的ですな、それは。良い相手と出会ったんじゃないですか?

南帆子:出会えました。

のすり:やっぱり、ずっと一緒にいれるっていうのは大事だよね。

南帆子:大事大事。大事!

のすり:一緒に『住める』相手って大事。

南帆子:大事。同じ空間を共有すること、に、対してのストレスが全くない。

のすり:でもそれってさ、付き合って一年未満でさ、同棲までしたじゃないですか。それって相当早いと思うし……私一回、同棲して三か月で……。

南帆子:三か月で別れたことあったよね(笑)

のすり:あった(笑) だからやっぱり、同棲に踏み切るまでってかなり、ハードルが高いと思うんですよ。

南帆子:でもなんかねー……まあ、去年の11月から付き合い始めて。そこから年内、ほぼ彼の家にいたんですよ。彼の家が生活の拠点みたいな。で、年明けて1月から同棲し始めたんだけど……。だからもうね、延長線上なんだよね。全部。付き合った延長線上で一緒に住暮らすし、一緒に暮らした延長線上で、家族になろうねって約束をして。だからこのまま延長線上で、もう家族になるんだろうなっていうのが、すごく自然にしっくり来てる。

のすり:おー……。

南帆子:そこになんの疑いもないというか。「このままこの人と結婚して大丈夫!?」みたいな不安とかは、一切ない。それが自然。っていう感覚。不思議ですけどね。

のすり:プロポーズは、向こうからだったんだよね?

南帆子:そうです。

のすり:あっちから、「結婚して下さい」って言われて。それに対しては、「えっ……なんで……?」とかはならなかったと。

南帆子:全く。

のすり:まあそれで、即答で「はい」って言えるんだったら、それが全てな気がするね。やっぱり。

南帆子:「こちらこそ」って感じだったからね(笑)

のすり:自然の流れで。

南帆子:うん。


――――――――――


南帆子:のすりさんは? おっきーが「結婚しよう」って言ったら、なんて答えるんですか?

のすり:それは、するよ(笑)

南帆子:それはするんだ(笑)

のすり:けど……した後にじゃあ何が変わるかっていうのは、分からない。なんて言うか。たぶん(結婚しても今と)変わらないと思う。

南帆子:ああ、その気持ちはわかる。

のすり:だから、結婚してもいいんだけど。結婚しても変わらないからまだ結婚してないんだと思う。というかもう、『付き合っている人』ではあるけど、『一緒に生活している人』なんだよね。

南帆子:いや、分かるよ。なんか私も……結婚する=幸せ、とは、全く思ってない価値観で生きて来て、婚約した今もそれはなくて。別に結婚してからも、二人で生活していくことには何も変わりはないし、結局『生活の一部』であることに変わりないんですよね、二人のこれからが。

のすり:そうそう。

南帆子:ただ二人で生活していく上で、これからは……『恋人』から『家族』になっていくわけですよね。そこに……『家族』になっていくことに、抵抗のある人たちが、結婚に踏み切らない大多数の人だと、思う。

のすり:あー。

南帆子:『家族になる』ってことに対して、「恋人のドキドキ感を大切にしたい」とか、「責任が出て来て面倒」とか、そういう考えの人たちが、結婚にいかない勢、だと思ってて。でもそれを二人で、『結婚しない』って言う価値観を共有しているカップルだったらいいと思うんですけど。結婚しないからこそ二人の関係が続くっていうカップルであれば、それが二人にとっての『自然な形』であって。ただ、私らの場合は、自然と「あ、この人と結婚するだろうな」ってお互いに思ってた。

のすり:だったら結婚すれば? ってなるよね(笑)

南帆子:そう。だからまあ、(結婚)するんだけど(笑)


――――――――――


南帆子:あのさ、今さらだけどさ……うちの父って、カッコいいよね。*4

のすり:それずっっっと言ってる!(笑)

南帆子:違うのなんか……こないだね、友達にね、「南帆子のお父さんみたいな『お父さん』は、一般家庭にいない」って言われたんだよね。

のすり:お?

南帆子:友達から、「『お父さん』ってどういうモノが普通だと思ってる?」って聞かれて。で、私は、「家族を大切にしてくれて、家族のために働いてくれて、母や私を大事にしてくれて浮気しない」みたいな。って答えたら、「そんなお父さんが普通にいると思う!?」って言われて。

のすり:かなり質の良い『お父さん』だとは思う。

南帆子:私にとってはそれが『普通のお父さん』なんですよ! 質が良いというか、これが『普通』。スタンダードな、男性の姿なんですよ。

のすり:あー、なるほどね……。それは相当男性へのハードルが……。

南帆子:そう、上がってたの! でもね、今の相手は、私は、父と同等かそれ以上、だと思ってて。

のすり:すごいじゃん。やっと出て来たじゃん(笑)

南帆子:だから、奇跡的だなって、思ってる。

のすり:どの辺が父と張れるの?

南帆子:父は、相手のことを考えるけどそれを絶対表には出さないんだよね。ゆうくんは……相手を想うあまり、それが隠せず漏れちゃう感じ(笑)

のすり:あー……そうか、想いの強さがもう、父レベルなのか。

南帆子:そう。私のことを、父か父以上に思ってくれている、人、である。

のすり:それは大事だね。

南帆子:それを普通に感じられるので。だから、今後にも何の疑いもない。

のすり:愛の大きさは大事だわ(笑)

二 人:(笑)

南帆子:『スタンダード』のハードルが高すぎてたんだって気付いた。って話。

のすり:高すぎだよ(笑) だってカッコいいもんな、花岡さんの父は。

南帆子:あのさ、ハリソン・フォードに似てない?

のすり:それはね、否定できない。

 

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若かりし頃のハリソン・フォード。花岡曰く、この写真が一番似ている。

 

二 人:(爆笑)

南帆子:ほらほらほら!!

のすり:ハリソン・フォードって相当、相当ハードル高いけど! 否定できない。

南帆子:でしょ!? 分かるでしょ!?

のすり:うん「分かる!」ってなっちゃう。

二 人:(爆笑)

のすり:じゃあ……ゆうくんはハリソン・フォードを超えていかないといけないね(笑)

南帆子:ハードル高けぇ(笑)

のすり:トム・クルーズか……。

 

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インポッシブルなミッションもこなすトム・クルーズ

 

南帆子:ブラッド・ピットとか?

 

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通称ブラピ。案外日本人はブラピの正式名称を正確に言えない。

 

のすり:お幸せにー。

南帆子:ありがとございまーす。塩!


――――――――――


のすり:まあ来年は、京央的には、もう少し活動したいと思いますので。

南帆子:はい。しましょうね。

のすり:よろしくお願いします。

南帆子:しまーす。

のすり:次回の京央惨事は、三月、です。

南帆子:……おっ? 言ったな?

のすり:じゃあ、今日はこの辺で。

南帆子:はい。では。

 

*1:テースターズ:YouTubeにて動画公開しております。是非ご覧下さい。再生リスト→https://www.youtube.com/watch?v=lTs1Sn7JFSc&list=PL3-EiKr9tmJ94NtPg1IcGoMx91JlwhxHA 

*2:相変わらず文節に弱い鐸木

*3:花岡の婚約者:役者の青海雄一さんです。

*4:相変わらずファザコンの花岡