(タイトルは特に決めていない)

京央惨事(ケイオウサンジ)コラム過去ログ書庫。

APOFES2018「ウィーク・エンズ・クロックス」終演後録

2018年1月24日 

数日前の大雪で道路の表面はカチカチに凍っている。雪はまだ溶けきらない。

小道具等々をたっぷり詰め込んだふたつのキャリーバッグを引きずりながら、アポックシアターを後にした。

そのまま、千歳船橋駅構内のドトールへ。

 

花岡南帆子ひとり芝居

「ウィーク・エンズ・クロックス」終演いたしました。

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千歳船橋ドトール店内にて) 

 

 南帆子:はい。

のすり:えー。

南帆子:お疲れ様でした。

のすり:お疲れ様でした。えーと。『ウイーク・エンズ・クロックス』、終わりました。

南帆子:終わりましたね。

のすり:終わりまして……。

南帆子:初めての、一人芝居でしたが。

のすり:ね。……どうだった?

南帆子:(笑)

のすり:ざっくり投げるしかない(笑)

南帆子:ざっくりしてる(笑) や、でも、一番最後に残る感情としては、楽しかったなっていうのが。

のすり:お。

南帆子:ありますね。面白かったです。……どうでしたか?

のすり:一人芝居……まだ、二回目の芝居で。

南帆子:うん。

のすり:一人芝居って……ちょっと、早すぎたんじゃないかなって、思ったんだけど。

南帆子:(笑)

のすり:でもね、やりたいことは出来たから。良かったなっていう感じ。

南帆子:なんか、二人芝居の後、一人芝居やって。次何人芝居になるんだろって感じだよね。

のすり:そうだね。もう少し人数増やしたいけどね。

南帆子:(笑)

のすり:次は、ちゃんと複数人で。

南帆子:複数人。

のすり:複数人呼んで。

南帆子:複数人の登場人物出すのって、鐸木さん苦手じゃなかったでしたっけ?

のすり:ん? 苦手っぽい?

南帆子:なんか、二~三人のイメージがある。

のすり:ああ、確かにね。なんだろ、たまたま。

南帆子:苦手ではない?

のすり:苦手かどうかも分からないけど、二人芝居ばっかり書いてたから。

南帆子:うん。そう、二人か三人。多くて四人、っていうイメージがあるんですけど。

のすり:でもあるよ。書いたことは。書いたことはあるんで、苦手って言っちゃうと、そこに悪いからアレなんだけど。でもね、挑戦してみたいとは思いますね。

南帆子:乞うご期待、ということで良いんでしょうか。

のすり:本当にちょっと、色んな人を(出したい)。ごちゃごちゃしたことをやりたい。

南帆子:うんうん。

のすり:会話がしたいね。三人、四人くらいで会話がしたい。今までさ、二人芝居も一対一じゃんか。今回も、一人芝居だったけど電話のシーンとかがあったから、まあ一対一。一対一が多かったから、そこから一回抜け出したい。あと一人二人加わったらどうなるのか。

南帆子:うんうん。面白そう。

のすり:人を集めなければいけないですね(笑)

南帆子:そうですね(笑) 集めましょう。

 

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のすり:何が一番大変だった?

南帆子:えっとね……技術面、でいえば、東北弁を冷たくする、っていうのが。

のすり:(東北弁は)あったかいモノなんだよね?

南帆子:あったかい、ね。私の親戚は……私も親戚の秋田弁しか聞いたことないから、父親含め。親戚があったかいのか、秋田弁があったかいのか、ちょっとわかりかねますが。

のすり:人があったかいんだよね、まずまず。

南帆子:人があったかい。

のすり:今回は、電話口でお母さんに「冷たく」してって。冷たくっていうのは、その惰性? なんか家族っていう括りの中で、ちょっとした「甘え」もあり、冷たく聞こえてしまうっていう、そういうニュアンスでやってくれって言った部分があったんだけど。お母さんに最初優しかったから、南帆子が。

南帆子:ね。

のすり:「大丈夫? 元気?」みたいな。そこは、冷たくしてほしいというか、こう。

南帆子:あしらえ、みたいなね。

のすり:あしらってほしかった。っていう要求をしたら。そこがね(笑)

南帆子:そう。「秋田の人そんなに冷たくないよ」って(笑)

のすり:本当にドキッとした(笑) 「秋田の人、お母さんにそんな扱いしない」みたいな。
南帆子:(笑)

のすり:それ言われちゃうとなんにも言えねーっ、って。「そうか……」って(笑)

南帆子:(笑) いや、なんか。いとことかも、お母さんにそんな口きいてる人いなくて。や、私はきくよ? そんな口。私はきく。きいてると思う。

のすり:秋田弁で、そのニュアンスにするっていうのが難しかったんだよね。

南帆子:そうそう。

のすり:そのニュアンスの音にするっていうのがね。

南帆子:そう。

のすり:でもそれを言われた私は、私のこの、生き様というか。

南帆子:(爆笑)

のすり:こう……人間性に、ダメ出しされたような……。

南帆子:違う違う(笑) や、私も、する。その、自分の母親に対して、冷たくしちゃったりすることあるけど。私の知ってる秋田弁では、その引き出しがちょっと、なくてですね。

のすり:(笑) どうすればいいんだろうって。

南帆子:どうすればいいんだろう。って、ちょっと、悩みましたけれども。まあでも、秋田弁のイントネーションとかも変えず、崩さずに、一応その、出来たので。

のすり:うんうん。

南帆子:形としては出来たので。なんとか。

のすり:あと、小道具が大変だったね。

南帆子:多かったですね(笑)

 

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のすり:あの、言われてたんだよね。「いっぱい出演者の人いるから、あんまり小道具は……」みたいな。

南帆子:「楽屋にもそんなに置いておけないし、転換の時間もそんなにないので」と。

のすり:「じゃあ最低限にします」っつって。でもその時点で結構もう、あって(笑)

南帆子:そう、構想があったんだよね。

のすり:一人暮らしの部屋を再現したい、って思ってて。でもそう言われたから「あ、最小限にします」って思ったんだけど。どんどん増えて行ったね。

二 人:(笑)

のすり:どんどんどんどん増えて行って(笑) 一番大変だったのが、私の布団を自宅から持って行くっていう。

南帆子:そう(笑) あれ重労働でしたね。あれは、鐸木さんが本当に使っている布団だったので。

のすり:そう。

南帆子:公演期間中鐸木さんは毛布一枚で寝てました。

のすり:そうそう。本当に毛布一枚。

南帆子:雪も降ったし。

のすり:雪降ったんだよ! もう終わりかと思った。

南帆子:(爆笑)

のすり:15日間あって、公演期間が。15日くらいなら布団なくても生きていけるだろって思ってたんだけど。まさか雪降るとは思わなくて。

南帆子:(笑)

のすり:あと、これ本当に私の悪いところなんだけど。引っ越しを重ねてしまったんだよね。

南帆子:うん。

のすり:本当に「今体調崩したら死んじゃう(色々)」みたいな(笑) 稽古しながら、引っ越しの荷造りして。契約もして。毛布しかなくて。

南帆子:不動産屋にも行ってね。色々買い出しとかもしてね。仕事もしながら。

のすり:なんか忙しい自慢みたいになっちゃったけど。なんか色々重なりましたね、一月は。

南帆子:重なったね。色々あった。

のすり:あった。

南帆子:肉体的にも結構大変そうでしたね。

のすり:でもなんか、小道具に至っては本当に、APOCシアター様さまさまっていうか……置かせて頂いてありがとうございます。布団を一式。15日間。

南帆子:(笑)

のすり:劇場の隅に置いておいてもらって。

南帆子:しかも客席だったからね。

のすり:そうそうそう。客席の裏、照明の側に、「マイ布団」がずっと潜んでいたっていう。

南帆子:ありましたね。最初「ベッド作ろう」とか。今考えると無謀なことを言ってましたね。

のすり:そう「ベッド欲しい」っつって。

南帆子:「平台でベッド作ろう」って最初言ってたんだよね、鐸木さん。

のすり:そうそう。

南帆子:それを相談したら、平台は舞台面と客席で全部使うので余りません、とご回答頂き(笑)

のすり:「じゃあ布団しかねえ」「うち布団あるんで」って。

南帆子:余ってる布団じゃないっていうね(笑) よく決行しましたよ。だってあれさ、言っちゃえば、舞台上で毛布一枚でもよかったわけでしょ、きっと。こだわらなければ毛布とかタオルケット一枚でもきっとよかったんだと思うんだけど。

のすり:あ、そっか。

南帆子:お昼寝くらいのテイでもよかったんだと思うんだけど。もう、リアルにふて寝をさせてたい、っていうその、こだわりで。敷布団と掛け布団と枕と。全部揃えましたね。

のすり:三点セット。

南帆子:布団は(劇場に)置かせてもらってたけど、毎公演、毎稽古、キャリーバックを二つガラガラガラガラ、二人でね。

のすり:一人暮らしの部屋を汚したい、っていうのがあったんで。洗濯物とかね。あとお菓子も食ったし、消え物もあったし。

南帆子:仕送りも来たし。

のすり:仕送りも来たし。本当にね、モノが多かった。「なんでこのタイミングでモノの多い芝居を……」って私は途中でちょっと思ったよ。アホかと。

二 人:(笑)

 

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のすり:でも私はさ、別に、やりたいこと言ってるだけだからあれだけどさ。やらされる方もやらされる方、だったんじゃないの?(笑)

南帆子:やらされ……。

のすり:モノ多いな、みたいな。

南帆子:いや「モノ多いな」とは思ったけど。

のすり:面倒くせぇなって。

南帆子:思ったけど(笑)

のすり:段取りも多かったもんね。

南帆子:段取り……そうだね。まあ言ったけど、台本が17ページしかなく。45分~50分の一人芝居で。モノが多い。台詞が少ない代わりにモノが多くて。

のすり:そうですね。あの、何か喋ってる時間よりも、モノを動かすとか。

南帆子:モノに触ってる時間の方が多かったかも知れないね。

のすり:今回「生メイク」もしたもんね。

南帆子:生メイクした……。

のすり:「公開メイク」したね。

 

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公開メイク中。どすっぴんでした

 

のすり:あれは最初どう思ったの? 「すっぴんで出てくれ」って言ったとき。

南帆子:言われたときは、最初「下地と眉毛だけしていいですか?」ってお伺い立てたじゃないですか。

のすり:はい。

南帆子:それが本音ですよ。

二 人:(爆笑)

のすり:そんなすっぴんで出るのが嫌か。

南帆子:いや、眉毛半分しかないから。あとやっぱさ、すっぴんで舞台って。すっぴん風メイクで舞台だったらまだいいんだけど、ガチすっぴんで舞台はいかがなものかと。思いましたけどね。

のすり:そうなんだ。でもぶっちゃけ“そう言ってる人〟に私はすっぴんで出て欲しいって思う(笑)

南帆子:逆にね、普段からすっぴんで出歩けるような人こそ、逆にばっちりメイクさせたいんだよね?

のすり:あ、そうそう!

南帆子:私は普段、すっぴんでは……最低限ファンデーションはしてるので。最低限眉毛だけは書くので。

のすり:なるほどね。だから「本当に頭からすっぴんで行って下さい」っつって。

南帆子:「あ、わかりました」っつって。

のすり:そう。

南帆子:まあ別に「演出家の言うことは絶対」ですから……。

のすり:やめろやめろ(笑)

南帆子:まあでも、そうですね。「マジか」って思いましたよ。大丈夫かな? と。だから、APOFES始まるまでに、眉毛伸ばそうって思ったんだけど。まあ見事に、剃り方が下手でね。伸ばせず。

のすり:いや、なければない方が。

南帆子:くそ(笑)

のすり:メイクって出来上がっていく過程が。女性のメイクって、過程が面白くて。

南帆子:でも結構そうだよね。女性ってさ、女性がメイクしているところ結構見ちゃうよね、なんか。

のすり:見ちゃう。

南帆子:でも多分あれなんだよね、男性はそこにあまり面白味は感じないんだろうね。そういうもんなのかな。

のすり:そういう人もいたよね。「メイクの時間がキツイ」みたいな。

南帆子:そういうご意見も頂き(笑)

のすり:私はついついそういう、なんか、何でもない時間が好きなので。

南帆子:最初、すっぴんで稽古場行って。「じゃあ今からメイクします」っつって、最初にやったときに。「ファンデーションのところと眉毛が出来ていくところと、マスカラは面白いけど、アイシャドウが面白くないからアイシャドウ面白くしてくれ」ってもう、無理難題を言われて。

のすり:(笑)

南帆子:もう「どーゆーこと!?」って思って。「どうしよう」と思いましたけど。まあまあまあ。最終的にああいう結果に。完成形にはなりましたね。

のすり:結果的に、自分のメイクを実況しながらメイクするっていう。

南帆子:あれ一回お客さんから、「くそユーチューバーの日常が始まったかと思った」って言われた。

のすり:(爆笑) ちょっと違う。

南帆子:そう言われて。「あ、あれはただのユーチューバーごっこです」って。

のすり:ユーチューバーの日常。それはそれでちょっと見たいけど。

 

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南帆子:なんか、脚本書いたり演出してて、大変だったところとかありますか?

のすり:うーん……なんだろ……。

南帆子:脚本最初に書き上がったときと、実際人がやって演出付けて出来上がったものっていうのは、違いはあった? 理想通りになったか、理想を超えていったか、理想には及ばなかったか。

のすり:いや理想っていうか……あのね、そもそもの話で、私の書き言葉と、南帆子の言葉って、捉え方が全然違うと思うんだよね。で、私が、“そういう意味”で書いた言葉が、南帆子の中に入って行って出てきたら違う言葉になってた、みたいなものとかもあったんだけど。でもそれは全然、理想とかそういうのじゃなくって、「あ、こういう風に出て来るんだ」みたいなのがあったから。それを、汲みながらやってたなって。私の中では。

南帆子:なんか、一回意思疎通がね。

のすり:出来なかった(笑)

南帆子:出来なくてね(笑)

のすり:そうそうそう。 それで結構話し合いをしていたもんね。

南帆子:1時間くらいあったじゃん、きっと。一回の稽古の間に。稽古なんて一回3~4時間くらいしかないのに、その内の1時間を潰してさ。

のすり:あったあった(笑)

南帆子:あったのに、最終的に一言で腑に落ちるっていう。一言だけで。あの一言を探るために1時間もかけたんだっていうのが、逆に面白かったけどね。その現象が。

のすり:なんかね、その……私の中にある主人公の女像と、南帆子の中にある女像が、若干違っていて。

南帆子:そうだね。

のすり:私がいう演出が、どういう意図で、みたいなのがなかなか、南帆子に通じないときがあったときに。1時間くらいバーッて話したんだが。

南帆子:鐸木に「私はカホコが振り回されてるところが見たいんだよ」って言われてようやく腑に落ちるっていう。

のすり:「ああこの一言だったんだ」っていうのが。

南帆子:「あ、そうだったんだ」っていうのが。

のすり:それ、逆にどういう風にやってたの?

南帆子:なんか「忙しない」とか、そんな感じだったかも。

のすり:南帆子の中で「忙しない」と「振り回されている」はイコールにならないのか。

南帆子:なってなかった。なんかこう、最初のウキウキワクワクドキドキ感、みたいなのから、どんどんこう、絶望的な感じになっていくじゃない?

のすり:うんうん。段々残念に。

南帆子:そう、そこまでの、ペースかな、と思っててずっと。

のすり:ペース?

南帆子:ペース。その、最初のワクワクと、最後のズドーンが、落差があればあるほど良いのかなと思ってて。それに転がり落ちていくその、ペース配分で、なんか、忙しなく落ちていった方がいいのかな、みたいな。

のすり:あー。

南帆子:なんか、そういう意味で「忙しなかった」。私の中では。なんか、せかせかせかせかしてるけど、そこが「振り回されている」っていうところに、私の中では結びついてなかったんだよね。今考えると。

のすり:なるほどねー。

南帆子:そうじゃなくて、その、外的要因。電話とか、彼氏や友達のラインとか、AmazonNHK。そういう外的要因に、「振り回されてほしい」って言われたときに、「ハッ!」ってなったんだよね、なんか。

のすり:本当に、その「振り回されてほしい」って言ってから、変わったなっていうのは正直ある。

南帆子:結構、私は頭でっかちなんですよ、たぶん。なんか、結構自分の引き出しの中の感覚でやろうとするんだけど。その感覚が追い付かなかったときに、頭でっかちになっちゃうの。「これ私の引き出しの中にねーぞ!」ってなったときに、すごい考えすぎちゃうんだと思うの。そこで、あの、匙を投げる人は、今まで多かったなって思う中。徹底的に匙を握り、投げず、探ってくれたので、なんか嬉しかったですね。

のすり:まあ投げるわけにはいかないんで(笑)

南帆子:(笑)

のすり:一人芝居なんで、もう向き合うしか(笑)

南帆子:でもなんか、私は役者っていう立場だから、まあ、今まで色んな演出家の方々の元でやってきたけども。本当にね、(自分と)同じ言葉を使う人種の人が演出付けてくれると、すごい腑に落ちるんですよ。

のすり:うんうん。

南帆子:その意図で、そういう意味で、その言葉を使ってくれれば、すごい腑に落ちるんだけど。なんか「違う人」ってやっぱりいるんだよね。

のすり:いるんだよね。本当にいるね。

南帆子:その言葉を使ってても、そういう意図で言っているとは分からないときがあって。たぶんね、そこでね、演出家さんも、この役者ちょっと自分の作品には……って思ったりとか。逆に「この役者は使いやすい」って振り分けたりとかすると思うんだけど。その「言葉の感覚の齟齬」があったりとかすると、なかなか腑に落ちない。

のすり:今回一人芝居やって、結構実感した。前々から「南帆子と若干言葉が違うな」とは思っていて。感じてたと思うの、お互いに。

南帆子:うん。

のすり:なんだけど「本当に違うんだ!」って(笑)

南帆子:本当に違ったね。

のすり:だからもう、一個一個、使ってる言葉を確認しまくったよね。「これはこういう意味で合ってる?」みたいな

南帆子:「『可愛い』ってさ、どういう意味?」とか(笑)

のすり:(笑)

南帆子:「どういう意味で『可愛い』って言ってる?」みたいな。

のすり:「『サバサバ』って何?」みたいな。

南帆子:「今私がやってるのは『サバサバ』ではないの?」って。「いやそれはまだ『可愛い』んだよ」みたいな。「えっと『可愛い』をどういう意味で使ってる?」みたいな。

のすり:そうそうそう(笑) そこに結構時間を割いた気がするね。

南帆子:あったねー……なんか一応、曲がりなりにも演劇ユニットでやってるのにそういう齟齬があるっていう。

のすり:(笑)

南帆子:ごめんなさいって感じですけども。でも本当に「一言」でしょ?

のすり:うん。

南帆子:本当にそう思うんだよ、他のさ、結構、他の現場とかで、いわゆる、スランプ状態の役者さんとかって、本当に一言「腑に落ちる言葉」を使ってあげれば、絶対良くなると思うんですよ、私は。

のすり:うん。言葉を投げることを諦めないでっていうね。

南帆子:私も苦手な方だから……いやそこは自分でもっとね、役者として器用にならなくてはいけない部分なんだけど。高めていかなくてはいけないアンテナではあるんだけど。どうしても……っていうときは、諦めないでほしい(笑)

のすり:様子がおかしいな、って思ったら、言葉が通じてないってことだから。

 

(店員さんカットイン)

 

店員さん:失礼致します~当店0時閉店となりますのでお帰りのご準備お願い致します~

 

(店員さんフェードアウト)

 

のすり:……じゃあ、閉店するらしいので。

二 人:(爆笑)

南帆子:中途半端じゃないですか? 大丈夫ですか? いいんですか?

のすり:今回一人芝居やって良かったね(←締めに入ろうとしている)

南帆子:そう割とね、一対一で芝居を作るってことが今までなかったから。誰か第三者がいたりとか。

のすり:それかここ二人(のすりと南帆子)で、とか。

南帆子:二人芝居あったね。

のすり:二人芝居の場合、私が客観的になれないから。

南帆子:そうだね。

のすり:絶対。演出とかきちんと出来なかったから。

南帆子:うん。

のすり:一人芝居、やってみるもんですね。

南帆子:やってみるもんですね。人となりが、お互いにより深く垣間見れた気がします。

のすり:そうですね。思わぬ収穫。

南帆子:収穫。

のすり:あと書きたいものが書けたので。結構ね「覗き見シリーズ」やりたいんだよね。割と。

南帆子:一人芝居で?

のすり:一人芝居か、複数でも良いんだけど。ただ普通のことをする。それをただ見てるみたいな。

南帆子:でも私のお客様が結構言って下さったのが「大きなドラマは起こらないんだけど、日常的なんだけど目が離せない」って。

のすり:えっ。マジっすか。

南帆子:あと「時間経つのが早かった」と。「もう50分経った? って思った」って感想は多かった。

のすり:ありがたい。またやりたいね。盗撮シリーズ。覗き見シリーズ。

南帆子:盗撮している気分で見て下さいって(笑) まあ、楽しかったですね。

のすり:APOFES楽しかった。出演者特権で、色んな出演者の方々の演目も観れて。本当に一人芝居って、人間性がもろに出るなっていうのを感じた。

南帆子:そう、人間性、作品性が。面白かった。

のすり:面白かったね。ひとり芝居。

南帆子:もっと、たくさん観たいなと思いました。

のすり:良い感じにまとまった?(笑)

南帆子:はい(笑)

 

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京央惨事『ウィーク・エンズ・クロックス』は無事に閉幕いたしました。

ご来場くださったお客様、アポックシアター様、スタッフのみなさま

ありがとうございました!

 

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髪きりました