(タイトルは特に決めていない)

京央惨事(ケイオウサンジ)コラム過去ログ書庫。

お悩み:「見ず知らずのアカウントからブロックされました」

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はじめまして。

 

コラムを楽しく読ませて頂いております。

舞台などを中心に活動しているお二人にコラムで話題にして貰いたい、そして私の悩みを少し聞いて頂きたいのです。

 

京央惨事ってアカウントからTwitterでフォローされた際に

当初は『誰?』と思い、そのアカウントがフォローしているアカウントを見ていて『あぁ、このお二方なのか』と思い、フォローを返そうと思ったのですが、

京央惨事アカウントがフォローしているアカウントから、自分のアカウントがブロックされている事に気付きました。

 

今まで一度も絡んだ事がないアカウント。

 

なんでブロック掛けられたのだろう?

悪いことしたかな?

一度も絡んだ事がないのに。

自分が書いたものを読みたくないだけならミュートにすれば良いはず。

 

などと考えているうちにフォローを返す事が出来ませんでした。

 

そのアカウントは自分の好きな劇団さんのファンの方のようで、自分が悪いことをしていたのなら謝りたい。

ただTwitter如きでと思いますが、もし嫌われているのなら、その劇団さんの公演には行きづらくなります。

自分のことを嫌っている人がいる場所に行くのは心が辛いし、楽しみに行くところに、行くのに嫌な思いや不安を抱えて行くのは苦しかったり。

 

お二人はご自身のことを、嫌いと思ってる人がいる場所に行くのは躊躇いますか?

Twitterのブロック機能ってどの様な時に使われますか?

 

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のすり:……『匿名希望』さまより。

南帆子:ありがとうございます!

のすり:えー、なんと先日話題を募集したところ、お便りをいただきました。ありがとうございます。……ということですけれども。

南帆子:ブロック、されたことある?

のすり:私……分かんない。

南帆子:私も『ブロックされてて把握してる人』はいるけど。気にしてないから。

のすり:え、あれブロックされたって分かる?

南帆子:いや、ブロックされてるって普通は分からなくて。

のすり:この方も、どうやってブロックされてるって気付いたのかなって。不思議だなって。

南帆子:確か、フォローしてないアカウントを選択したときに、「アカウントの都合により……」とか出て来たかもしれない。

のすり:なるほど……。まあ、気付いちゃった訳だよね、ブロックされてるって。

南帆子:気付いた訳ですね。

のすり:いわれのないブロック……。なんで?ってなるよね。しかも絡んだことのないアカウントでしょ? なんで?

南帆子:私絡んだことないアカウントだったら、逆に、気にしないよ……?

のすり:気にならない?

南帆子:ブロックとか自由だし別に。絡んだことのある近しい人だったら、「え、何で」って思うけど。

のすり:うーん、まあねえ。

南帆子:でも思ったのが、こういう「ツイッターをブロックされた」とかそういうことでのお悩みっていうのが、SNS特有というか。現代的だよね、っていう。それをすごい思った。

のすり:うんうん。

南帆子:SNSを通じてうちらも対談とかアップしてる訳じゃん。そういう媒体に来るお悩みとして、なんか、すごい現代的。だってもうちょっと一昔前でさ、SNSが無くてリアルの世界しかなかった時代には、こういうお悩みってなかった訳でしょ。例えば『友達と喧嘩しちゃった』とか、もしくは『いきなり見知らぬ人から暴言吐かれた』っていう類に等しいお悩みってことだよね。『見ず知らずのアカウントからブロックされました』って。

のすり:そしてまたこうやってSNSを介すっていうね。

 

Twitterのブロック機能ってどの様な時に使われますか?”

のすり:じゃあさっそく本題ですが。

南帆子:ブロックって、したことあります?

のすり:ブロックはねー……近しい人をブロックはない。

南帆子:私もないんですよ。なんか、あの。

のすり:変なアカウントとかさ。

南帆子:そう変な、出会い系のアカウントはしたことあるけど。近しい人はしたことない……。

のすり:そう、だから、ミュートにすればいいんだよ。ブロックする必要ないじゃん、私も、ちょっと……ちょっとうるさいなって人は、ミュートにしたりする。

南帆子:ああ、それはある。

のすり:あるよね。でもそれって例えば。うちらで多いのは『やたら芝居の宣伝ツイートが回ってくる』とか。

南帆子:しかもその宣伝が、ありがたいけども。リツイートばっかりっていうのが、私はるさいなって思っちゃう。

のすり:そうそうそう。

南帆子:あと定期ツイートね。

のすり:あー、分かる分かる。そうなると、「ちょっと今ミュートにしようかな……」って。

南帆子:ちょっとね。ありますけど。……ブロックはね。もうその人の存在を完全に消したいってことでしょ? 自分のタイムライン上から。それがいわれのない、原因の分からないものっていうのは、怖いね。怖いというか、不安になるかもね。

のすり:てか、ブロックかけた方もかけた方だと思うんだよね。なんていうか、すごい……心狭くない?

南帆子:だからさ、リアルの交流の中で、例えば見ず知らずの人の……アカウントじゃなくて。その人の存在とか、言葉とかを、「ブロック」する・「ミュート」する・「友達削除」する、っていうことって、出来ないじゃん。普通に生きてたら。

のすり:うーん!(唸)

南帆子:でもSNSだと手軽に、ボタン一つで出来ちゃうじゃん。そういうところ、手軽過ぎて怖いよね、って思っちゃう。その、すごい選別出来ちゃう。交流を持つ人を。便利だけど、まあ怖いところでもある。使い方によっては。

のすり:本当にね。

南帆子:ブロックをかける心理って何なんだろ、その人ともう付き合いたくない、関わりたくないってなっちゃうのは。SNS上で。

のすり:それはもう、こちら側の意志表示の意味もあるよね。ただ聞きたくないって思ってるならミュートでいいはず。そうなるとやっぱり「あなたを拒否してますよ」っていう、形ある、そういうのを示したかったってことなのかな。やっぱり。

南帆子:何ででしょうね。

のすり:でも、なんか知り合いにさ、「すぐブロックしちゃう」って人がいてさ。「なんで?」って聞いたら、「なんかかけちゃうんだよ」って。「ミュートにすればいいじゃん」って言ったんだけど、「いや、「ブロックが良いんだ!」って本人の中であるらしくて。どうやら、仲間内でブロックしあうっていう。そういう遊びがあるらしくって。

南帆子:何だそれ。

のすり:「あいつブロックしたったわー」「ブロックされたわーははは」みたいな。だからこう、ブロックするってことに対して、割と軽く考えてる人もいるのは事実。

南帆子:あー、遊び感覚で。

のすり:ミュート感覚でブロックしちゃうって人もいると思う。

南帆子:そうかもね。うちらはブロックされたらもう、結構「うわっ」「ショックっ」って感じするけど。……まあ見ず知らずの人だと気にしないけど、「あ、ブロックだ」みたいな。

のすり:その行動に対する軽さや重みって人ぞれぞれ。だから、匿名希望さんが謝る必要も全くないし。気にしないでほしい。『ブロックした人』の何かに、触れてしまったんだとは思うんだけど。

南帆子:でもそんなのねぇ。

のすり:避けようがないし。

南帆子:人それぞれ価値観は違いますからね。

のすり:そうそうそう。

南帆子:見ず知らずの方の価値観、の琴線に触れてしまったとしても、しょうがないというか。

のすり:それはもう、たまたまそういう人だったってことで。

南帆子:そこで気を揉む必要は、ないというか。そういう人もいるよ、ってだけですよ。

のすり:だから本当に、劇団さんの公演にもね、是非行ってほしいし。行きづらいって書いてあるけど。まあ確かに、「気にするな」って言っても気にしちゃうパターンはありますよね。なんか「あの人に嫌われてるんだ」って思うと、確かにその人の目を気にしてしまうというか。いくら「気にしないぞ」って思っても。

南帆子:それはあるけど。……でも例えばだけど、その劇団の劇団員からブロックされたら、それは行きづらいけど。でも「劇団のファン」の方でしょ? ファンの人からブロックされてるだけだったら。

のすり:大丈夫ですよ。

南帆子:そんなに気にしなくていいと思うけどな。そこで遠慮してほしくないっていうか。

のすり:してほしくないね。もったいない。

南帆子:あと、その『ブロックした人』と観に行った公演が被ったとして、気にしないと思う『ブロックした人』は。

のすり:分かんないもんね、そもそも。絡んだことないんなら。

南帆子:どうせ分かんないんだから、公演は観に行っていいと思う。是非行ってほしいですね。

のすり:屈せず

 

自身のことを、嫌いと思ってる人がいる場所に行くのは躊躇いますか?”

のすり:質問が前後してしまいましたが。

南帆子:そりゃ戸惑うよ。

のすり:戸惑うね。戸惑うよ、私も。

南帆子:そういうときどうします? 「この人私のこと嫌ってんな」っていうのが、あからさまに見えたとき。

のすり:あ゛ーーー(逡巡)……。いやもう、距離を置くね。どう?

南帆子:私は、だけど。その『自分を嫌ってる人』が『自分が仲良くなりたい人』だったら、距離を置いちゃうのね。「これ以上嫌われないようにしておこう」って。

のすり:うん。

南帆子:でも、その『自分を嫌ってる人』が『私も嫌いな人』だったら。逆に言葉を選ばず、態度も選ばず、ガンガンいける。「いいよもう」ってなっちゃう。だってどう思われても良いんだもん、もう別に。

のすり:え、自分から絡みに行くってこと?

南帆子:絡みには行かないけど、絡んだとしてもそこまで気を遣わなくなるというか。

のすり:じゃあその人が同じ日に観劇に来ていて、その人の隣しか空いてなかったら、座っちゃう?

南帆子:その人のことを自分も嫌いで、その人も私を嫌いだって思ってたらってことだよね?

のすり:そう。座れちゃう?

南帆子:空いてなかったら、別に座れる。

のすり:おお。

南帆子:逆に、仲良くなりたくて気に入られたいのに嫌われてるんだったら、遠くに座る。

のすり:あー、なるほどね。

南帆子:だって私ももう嫌ってるし、その人も私を嫌ってるなら、その二人の間でもう、どう思おうとどう思われようと良くないか?

のすり:強ぇな。

南帆子:強くはない。開き直り。だから、人のシャットダウンは激しいかもしれない。

のすり:ふーん。

南帆子:「あ、この人もう……」ってなったら、カシャーン! って。早い、かも。

のすり:うーん。でもどんなに気にしないって言っても、私は近くにいると気になるな。気になっちゃって、たぶん芝居観れない。芝居どころじゃなくなる。

南帆子:だから、その人知ってたらでしょ? 知らなければ気に出来なくない?

のすり:顔をってこと?

南帆子:顔を。「この人が自分を嫌ってるんだ」とか、「この人が自分をブロックしたんだ」とかって、『その人の顔を知ってれば』ってことでしょ?

のすり:うーん、そうだなー……。でももし、その人の顔も知らないけど「そのコミュニティの中に自分のことを嫌いな人がいるかも知れない」っていう意識があったら、たぶん『全体』が怖くなる。そのコミュニティの全体が。だから「もしこの劇場に行ったら、いるかも知れない」っていう不安は捨てられないんじゃないかなって思うのね。

南帆子:え、全員が? 自分を嫌ってるって思っちゃうってこと? その観劇に来ている人たち全員が?

のすり:何だろう。結構、恐怖心が強い人だとそうなっちゃうかも。「ここにいる人たちも自分のこと嫌いかも知れない」って。

南帆子:まあ、その感覚は大いにあるんですけど。ワタクシも。対人恐怖なのでね。

のすり:だから、どの程度気にしちゃう人なのかなってのは分からないけど。でも結構繊細な方だと思うのね、この匿名希望さんは。だからもしかしたらそういう『空間が怖い』みたいな感じになってるのかも知れない。

南帆子:まあ、是非行ってほしいけど、無理に行く必要はないです。

のすり:そこ! そこね! まあ観たいかもしれないけど、怖いんだったら、そんな不安になりながら観るのもね。

南帆子:観劇中にパニック起こしてもね、何だしね。

のすり:出にくいしね、途中でね。

南帆子:中には本当に、精神的に、密閉された空間や暗い空間が嫌いな方とか、長時間動けない場所でパニック起こしちゃう方も、いるから。

のすり:それちょっと気持ちわかる。

南帆子:そういう方が無理して行くのは良くないけど。

のすり:まあでも、たぶんだけど……ブロックした方は、悲しいことだけど、匿名さんの「いるかいないか」をそんなに気にしてないと思うんだよね。

南帆子:私もそう思うんだよ。

のすり:そうなんですよ。「アイツいるどうしよう」みたいなのは、あっちは思わないんだよ。でもこっちは思うんだよ。

南帆子:ブロックされた側ね。

のすり:そんな馬鹿馬鹿しいことある? だからそんな、何とも思わない人にね、こっちばかり気を遣う必要ないんですよ。

南帆子:だから私は、ガンガン行けるんですけどね。嫌い合ってる人には。いや距離は詰めないよ? 別にもっと嫌われたっていいやってなる。捨て身になる。開き直っちゃう。

のすり:それもそれだけど(笑)

 

 

 

※ちなみに

ブロックされると……

 

まず、強制的に相互フォローが外されます。

(ブロックされた側にこのことは通知されません。)

 

ある日、何かのきっかけで

おや?

と、気付いてしまったあなた。

 

再度フォローをしにいくと……

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 アカウントからの要請により、このアカウントをフォロー出来ません

 

あれ!?

 

と思って、あわてて先方のプロフィール画面へ飛ぶと、

 

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MJK……

 

ブロックは隠せない!

ご参考までにでした。

 

 

お悩み:「見ず知らずのアカウントからブロックされました」 

おわり