「おくやみ(仮)」途中経過報告
のすり:本日8月1日*1。
南帆子:はい!
のすり:花岡さんお誕生日おめでとうございます。
南帆子:ありがとうございまーすっ!
(パチパチパチパチパチパチ……)
南帆子:稽古場でね。メロンもらって。
のすり:メロンもらったね(笑)
のすり:なんかその、29歳になったから……赤肉メロンなんだっけ(笑)?
南帆子:そうそうそう(笑) ニク、にこじつけて。
のすり:こじつけて(笑)
南帆子:赤肉メロンもらいました。
のすり:それで、そんなこんなでニクにこじつけて、今日稽古帰りに焼肉をごちそうしております。
南帆子:ありがとうございます……!
のすり:たくさん食えよ。
南帆子:うん! たくさん食べる。
のすり:と言うことで。なんやかんや8月に突入してしまいました、が。
南帆子:しましたねー。
のすり:稽古はどうですか。順調ですか?
南帆子:あなたが聞きますか(笑)
のすり:他人事のように聞きますけど。やーのと、あべちゃんと、まあこの、大体三週間くらいやってきて。どうですか手応えの方は。
南帆子:……仲良くなれたなって。
の・南:(笑)
のすり:二人の印象は変わったりした? やってみて。
南帆子:印象はねぇ……あのね……え、でも、どうだろ……やーのは、面倒見が良かった。
のすり:そういう感じには思ってなかった(笑)?
南帆子:クールだと思ってた。 私の方が年上なんですけど、面倒見てもらってますよ。「構って」ってアピールすると構ってくれる、やーの。
のすり:そうなの(笑)
南帆子:こういうところが多分良くない29歳ですね。 構ってもらってる29歳です。
のすり:阿部ちゃんはどうだった?
南帆子:阿部ちゃんは、あのね、真面目な子。だった。
のすり:そうだねー。阿部は非常に真面目だね。なんか、演出付けるときさ。阿部ちゃんのターンになると、すごいこっちを向いてくれるの。めっちゃ目を見て話聞いてくれようとして。「なんて真面目なんだ!」 と思って。
南帆子:なんかね、朗らかな印象があったんだけど。朗らかなんだけど、めちゃくちゃ真面目な子。人の話を取りこぼさす聞いてくれようとする。
のすり:阿部、なんか、爆発力、あるでしょ?
南帆子:うん!(即答)
のすり:うん(笑)
南帆子:阿部ちゃんはでも、爆発の起動スイッチをね、鐸木がもっと上手いこと入れられる気がする。鐸木の演出によって。
のすり:なるほど…。私もたぶんまだ、試し試しやってる。
南帆子:導火線に点くと、すぐ爆発するよね阿部ちゃん(笑)
のすり:爆発したらね……面白いよね。
南帆子:面白い。面白いですよ。阿部ちゃんはね、面白い。なんか……面白い。
の・南:(笑)
のすり:やーのは安定感あるよね。
南帆子:やーのは安定。
のすり:非常にね、大人の芝居をするなって、思うね。 バランスいいなって。
南帆子:私その、ヤックスの二人を見たことないから、アレなんだけど。普段、ヤックスに出てる、んだよ、ね……? って感じ。
のすり:「わーっ! ぎゃーっ!!」 ってものに出てるのかと(笑)
南帆子:そう「わーっ! ぎゃーっ!!」って感じじゃなくてすごい、うちの、というか京央惨事の作風に合わせてくれてるから。
のすり:ね。本当にどうなるか楽しみだね。
南帆子:なんかさ、わたしとかはもう、鐸木に対してさ。あの、礼儀はあるけど遠慮はないからさ、結構、聞くじゃん。「え、これどういう意味?」「これどういう意図の演出?」みたいな。
のすり:うん。
南帆子:聞けるんだけど。阿部ちゃんとかやーのは聞かずに、「自分の中で処理しなきゃ!」みたいなのが。見えるなって思う、なんか。
のすり:それはね、申し訳ないんだよね……。そう最近、稽古終わりに花岡から演出のダメ出しをもらうっていう(笑)
南帆子:(笑) や、違うんだよ。私が、演出をし直してるわけではないんですよ!
のすり:そうだね。演出の仕方とか(笑)
南帆子:演出の仕方のダメ出し。「これさ、この言葉の使い方良くないよ」みたいな。「こういう意図を伝えたいならこういう風に言わないとだめだよ」みたいな。「あそこ役者が戸惑ってるの分かってる?」って感じの。
のすり:つい「ここシュッて入って」とか言っちゃうからね。ちゃんと説明しろと。
南帆子:「ちゃんと説明して」って。
のすり:「“シュッ”て何?」みたいな。“シュッ”とはどういう感情で入れば良いのか、みたいな。
南帆子:なんか……何だろ、テンポとか、リズム感とかも、分かるんだけど。そのリズムに持って行くための土台、を、役者に整えてあげないと。役者の中の土台を整えてあげないといけないんじゃないの? と私はよく言ってる。
のすり:正論過ぎて。
南帆子:(笑) なんかちょっと言ったけど。
のすり:割と私でも、丸ければ、
南帆子:なんかね、外側に決めがあるでしょ? だからその“決め”の部分に、
のすり:気を付けまーす。
の・南:(笑)
のすり:肉あげる。
南帆子:あ、ありがとうございます。
南帆子:……なんかさ。
のすり:うん。
南帆子:阿部ちゃんとやーのは、演出するのは鐸木さんも初めてじゃない。共演はしたことあるかも知れないけど。
のすり:演出は初めて。
南帆子:改めて、演出目線からどういう役者さんでした?
のすり:えっとね……やーのは、一回持って帰ってくれるんだよね。例えば私が「丸くしたい」って言ったら、じゃあどうやって丸くするかを、まずどうにかしようとするんだよね。そこで分かんなくなったら聞く、みたいな。でも……どうなんだろ、やーのって悩んでるのかな?
南帆子:やーのは、まだ。まだ、与えられたこと、が、まだキャパオーバーはしてない感じ。 もっとこう、「やーのをこうしたい」「こんなやーのが見たい」とか。ある?
のすり:やーのはね、振り回されれば振り回されるほど面白いっていうか。
南帆子:なるほど……。
のすり:もっと振り回したい。もっと振り回されてほしいなって。これからもっと振り回されることになるんじゃないかなとは。思いますけども。……でもさ、難しい役どころのかな? 結構……聞き役だから、あんまり自分のことを言う場面が少ないから。そういう部分ではちょっと難しいのかなと。
南帆子:ほうほう。
のすり:まあでもやーのなら。こう、黙って居ても大丈夫なタイプというか。喋らないなら喋らないなりの、居方を出来る役者だから。 自分なりの居方で居てくれるんじゃないかなって。
南帆子:うんうんうん。阿部ちゃんは?
のすり:阿部ちゃん。阿部ちゃんはね、あのね……結構振り幅が激しいというか。それこそ、起爆スイッチを押しすぎるところもあるんだよね。
南帆子:(笑)
のすり:「ああ押しちゃった! 押しすぎた! 阿部ちゃんそこまで行かないでー!」ってときもあれば、「阿部ちゃんここで! ここで来てくれ!」ってときもあり。なかなかどこのタイミングでこう、スイッチを押してあげれば良いのかってところが。なかなか阿部ちゃんはもう、ウエポンですね。
南帆子:ウエポン(笑)
のすり:阿部はハマるとめっちゃ面白い。特に序盤は見せ場だからね。だからその阿部ちゃんの感じも是非楽しみにしてほしいなって。私は思っている。 ハマる人はハマるタイプの役者さんだから。是非観て欲しいですね。
南帆子:阿部ちゃん本当に面白い。
のすり:あのね、やっぱり阿部とやーののね、空気感はいいなーと思う。
南帆子:そうだね。
のすり:是非その二人の感じも観て欲しいし。そこに花岡が、異物として混ざる。っていう。それでどうなんのかな? ってところを。楽しみに(してほしい)。私は楽しみに(している)。
南帆子:私が今回、元カノ、じゃないですか。居なくなった男の。なんか……あの、疎外感を感じています。
のすり:あっ、そうなんだやっぱり(笑)
南帆子:舞台上でね。まあ……自分でもちゃんと、「異物でいよう」とは、自分もしてるけど。それでもやっぱり、二人のさ、普段の関係性みたいなものがさ。滲み出てるんだと思うんだけど。なんか、良い感じに疎外感を。感じております。
南帆子:私はね。良い意味で。
のすり:それがどうなってるのか、是非。ね。
南帆子:ね。楽しみにして頂けると。
(ジュー……)
のすり:……お肉をどんどん焼いておりますね。
南帆子:お肉をね……食べたい。
のすり:肉は何が好きなの?
南帆子:ホルモン、なら、マルチョウが好き。
のすり:マルチョウなんだ。
南帆子:赤身だったら、タン。牛タンが好き。
のすり:私も牛タン好き。
南帆子:でも、白いご飯に合うのは、カルビ。
のすり:そうね。ハラミも好きなんだよねー。
南帆子:あーハラミも良い。
のすり:ハラミがね、ちょうど良い。
(ジュー……)
のすり:そんなこんなでまだしばらく肉を焼きたいと思います。
南帆子:今日はガンガン食いましょう。
のすり:食いましょうね。
南帆子:ちょうど牛タン二人前とカルビ一人前がなくなったところでございます。
のすり:全て我らの腹の中に……。
南帆子:血肉となってこれからの稽古に役立っていく。
のすり:暑いしね。
南帆子:あっつい。本当暑いよね今年ね。もう外にいるだけで体力奪われる。昼間は。もう……がんばろ。
のすり:がんばろ。
南帆子:肉食って。
のすり:肉食って。がんばろうね。
南帆子:ハーイ。
のすり:ハーイ(笑)
【おまたせしました。公演情報】
【ストーリー】
ある夏の日、一人の男が姿を消した。
男の恋人であるシキから連絡をもらった妹のアワイは、シキと共に兄である男の部屋を訪
れるが、手掛かりは何もなさそうだ。
警察に届けるべきか否か二人で話し合っていた矢先、男の部屋のドアが激しく叩かれる。
戻って来た。そう思い勇み足で扉を開けに行くアワイだが、二人の前に現れたのは三年前
に別れた男の元恋人・タマコだった。
タマコの事を怪訝に思うアワイ、居心地の悪いシキ、この空間に異物であるタマコ。
女たちの気まずい人間関係が、一人の男の不在をきっかけに始まっていく。
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はじめに申し上げておきますと葬式の話ではありません。
誰もしんでいませんし、これから誰もしにません。
ひとがひとりいなくなる。ただそれだけの話。
いるはずだった人がいなくなってしまった三人の女のお話です。
(作演より)
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京央惨事スタジオ公演
おくやみ(仮)
作・演出
鐸木 のすり(京央惨事)
出演
花岡 南帆子(京央惨事)
阿部 未和
佐藤 彩乃
会場
東中野バニラスタジオ
東京都中野区東中野1-14-27 MRビルB1
http://hallangel.com/vanillastudio_map.html
公演日程
2018年8月24日~26日
24日 18:00/20:30
25日 13:00/17:30/20:00
26日 14:00/19:00
※受付・開場開始は開演の30分前です
※上演時間は約60分を予定しています
チケット料金
前売・当日 2000円
二回目から 1000円
ご予約
カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/ko3z
京央惨事HP
https://keiosanji.wixsite.com/ko3z
おくやみ(仮)途中経過報告*おわり
*1:8月1日:てことはひっそりコラム1周年です。パチパチ